自治会支援事業

自治会支援事業

群馬県前橋市での自治会加入率は80%を超えています。そのため、地域の高齢者に働きかけるためには自治会単位での取り組みが有効なのですが、昨今の組織員の高齢化や若年層の自治会離れなどが原因で、その機能の維持・継続が困難となっています。

Outline

目的
  • 自治会は地域福祉の要となる組織だが、近年前橋市内の自治会は機能維持・継続が困難となっています。この解消のために、自治会の見直し、再編を行います。
  • 大利根で自治会再編のモデルケースを策定し、他地域にも展開することにより、地域を超えて、同様の課題を抱える他地域の課題解決にも貢献します。
特徴
  • ソンリッサはNPOとして自治会に対して伴走型支援を実施します。

    アドバイザー+実行サポート(若者の担い手)として協働
    会議への参加、協働内容決定をソンリッサ事務局が対応
    地域の高齢者の孤立・孤独の解決・つながりづくりに必要な事業の実施

  • 調査研究や実績を白書としてまとめ展開予定です。
  • 前橋市や群馬県における、地域福祉に関する政策提言します。
実績
  • 自治会からの業務委託でまごマネージャー御用聞き訪問サービスを開始し、困り事があっても頼めない高齢者のサポートやつながり作りを実施しました。
  • ホームページ、広報協力、スマホ教室などITを導入した住民サポートや自治会運営を行いました。

自治会の機能不全に伴う主な問題

  • 会長や役員の構成員次第で自治会の運営の善し悪しが決まるので、地域間格差が広がること
  • 孤立している高齢者自身は自分が孤立状態だと認識していないこと
  • 回覧板による案内や民生委員の訪問を統括できておらず、独居高齢者のサポート不足となっていること
  • 自治会が関係する婦人会や老人会が解散してしまうと、情報の共有ができなくなってしまうこと
  • 孤立・孤独な高齢者に対して周囲から声をかける地域社会機能の低下
  • 高齢者の孤立死の増加
  • 認知症に伴う課題の増加
  • 高齢者への虐待やハラスメントの増加

そのような中、多くの自治会長や関係者と話し合いながら、持続可能な地域にするために、再構築を含めた自治会のあり方を検討しつつ、次のような活動に携わっています。

  1. 1NPOとして自治会への伴走型支援の実施
  2. 2アドバイザー兼若者の担い手による実行サポート
  3. 3ソンリッサ事務局が自治会の会議へ参加して協働内容を決定
  4. 4高齢者の孤立・孤独の解決と繋がりづくりに必要なイベントの実施
  5. 5高齢者の実態についての調査研究や活動の実績を白書としてまとめて公開(予定)
  6. 6群馬県や前橋市における、地域福祉に関する政策の提言

目指す姿(新しい自治会:地域自治2.0)
への移行について

そのような中、多くの自治会長や関係者と話し合いながら、持続可能な地域にするために、再構築を含めた自治会のあり方を検討しつつ、次のような活動に携わっています。

  1. 1自分達で自治するという意識を持った、住民による持続可能な地域自治
  2. 2多様なバックグラウンドを持つ多世代の構成員が運営に関わることでの多様な事業や取組み
  3. 3 若い構成員が加わることで、
    1. ①緩やかな見守りの実現
    2. ②構成員による主体的な活動や事業の立ち上げ
    3. ③訪問・生活支援サービスの充実
    4. ④ICTセンサーなどの利用     
      が期待できる

現在、当法人が拠点を置く自治会は、前橋市の協議体の先進事例として市内の福祉フォーラムで発表しました。その結果、他の自治会からも支援の依頼や情報提供の要請が寄せられています。
今後、私たちソンリッサは、若者を中心としたチームで自治会に関わる地域実践プログラムを実施し、地域福祉への参加と自治会の課題解決を通じて、持続可能な地域づくりの事例を作りたいと考えています。また、その事例を他の自治会にも展開するモデルケースとし、どのように波及させていくかについて、複数のシナリオを想定しながら関係者と協議しています。
特に重要なのは、地域福祉の障壁に対する若者の理解度や地域社会への参加度、自治会の課題や改善案をまとめた白書を作成することです。調査研究を通じて要因を分析し、今後の方針を提案するとともに、興味のある人が自らカスタマイズして展開できるよう、ソンリッサが蓄積したノウハウを「自治会運営ガイドライン」として無償公開する予定です。
このような白書やガイドラインの公開を通じて、自治体の福祉計画に反映させたり、国の事業の事例として取り上げられることで、群馬県以外にも広がりが期待できます。

自治会支援事業

既存の自治会

地域自治2.0

圏域
  • 既存の自治会
  • 既存の自治会、もしくは複数自治体の集合圏域
構成員
  • 自治会の構成員(自治会の住民)の高齢化により実行機能が不足構成員が多様でないため、意思決定が硬直化する
  • 地域の困っている人を支える担い手がいない
  • 民生委員の欠員、1人で高齢者30人対応
  • コーディネートNPOが中心となり、若者や高齢者などの多世代が構成員(構成員は自治会外からも参加できる、孫や若者が参加しやすい仕組み
  • アルバイトでまごマネ大学生が自治会組織の運営を担う
関係性
  • NPOや若者が触媒となりつつ、高齢者や地域の人が相互に学び合い助け合うような関係性
DX・IT
サポート
  • ホームページなし
  • 回覧板と年数回の会報のみ
  • ホームページ構築(回覧板のDX)
  • 会員向けのオンラインメッセージ機能
  • センサー導入(孤立死防止)
市民活動
コミュニティ
  • 自治会サロン、婦人会、老人会(解散相次ぐ→地域の情報共有ができず地域の希薄化につながる
  • 若者のスマホサポート
  • 構成員が企画・運営するサロン・コミュニティ
  • 若者の民生委員サポート制度
  • 高校生や大学生が地域に入り、地域活動に促進する仕組みができる
自治会活動
  • 新しいことを起こしづらい
  • お祭りや敬老会の開催も難航し、お祭り・地域活動の減少により、地域に参加する機会が少ない
  • 困りごとを抱えた高齢者へのまごマネの御用聞き
  • 訪問
  • 若者がサポートする広報支援
  • 若者や多世代が関わるお祭り運営

現在 目指す姿