【8月25日㈰に地域実践プログラムDAY2を開催しました】
8月25日㈰に、前橋総合福祉会館にて地域実践プログラムのDAY2を開催しました。それぞれがキックオフ後にチームミーティングや地域の現場での活動を通し、たくさんの気づきを得た中での開催となりました。当日は受講生11名と当プログラムを共同で実施している(株)ブルー・マーブル・ジャパンの千葉様にもご参加いただきました。
■地域実践プログラムとは
『地域実践プログラム(認定まごマネージャー®育成プログラム)』のDAY1キックオフを開催いたしました。本プログラムは高齢者と若い世代との交流による高齢者孤立対策実証事業(群馬県委託事業)の一つとして行いました。
この『地域実践プログラム(認定まごマネージャー®育成プログラム)』は、地域で新しい取り組みを目指す自治会と協力し、自分の想いや問題意識を言語化しながら、高齢者の笑顔のための新しい企画立案や新規プロジェクトに “まごのような温かさを持って” チャレンジする実践型の地域インターンシッププログラムです。
■DAY2の様子
午前中は各実践先のチームに分かれてミーティングを行いました。大利根チームは6名、新田チームは5名でまずは地域において生まれている表面的な困り事とその原因について全員から意見を出し合い、地域の課題の解像度を上げてもらいました。
●大利根チーム
⑴日常生活におけるつながりの不足(イベント以外でのつながりや、地域のコミュニティに参加できないことによるつながりの不足)
原因:誰かと繋がることによるお得感が無い。地域住民の繋がりが弱い。
⑵若者の関わり不足
原因:若者や子育て世代が運営に関わる時間がない。
⑶多世代交流が不足
原因:サロン等の運営者が高齢者のみである。多世代で繋がるお得感が無い。地域住民のつながりが弱い。
⑷地域の担い手の不足
原因:自治会に関する知識がなく、イメージも湧かない。血縁者がいない。地域の活動へ参加しなくてもネット上で繋がれる。自治会だけで完結してしまいがちである。
●新田チーム
⑴地域の活動の場に男性の参加者が少ないこと
原因:サロンの内容が男性に刺さっていないことが考えられる。男性は自分はいいやとなりがちで、サロン等の女性が多い環境では参加しづらさがある。参加を募るために利用できるオープンチャットも、登録している人がサロンへ来ている方が多く、来ていない方に対する広報が難しい。
⑵高齢者の孤立や引きこもりの問題
原因:一人暮らしで身体的に外に出ることが難しい。気軽に話せる人が身近にいないためコミュニティに参加しようと思わない。自治会に行く・関わる習慣があまりない。高齢者の楽しみ・生きがいづくりが出来ていない。
⑶住民の困り事が把握できていない
原因:アンケートに答えられていない、隠れたニーズを把握する必要がある。今は血縁関係が密接で、身内で問題を解決できてしまっている。
⑷人手不足や組織化の問題
原因:退職年齢の上昇により、60代でも働いている方がおり、なかなか地域の活動へ時間を割くことができていない。集まりに来る方が固定化しており、人材の発掘が難しい。住民たちの自治会の認知度が低い。
午後は、午前中に見えてきた地域の課題を解決していくためにどんな活動のアイディアがあるかみなさんで意見を出し合ってもらいました。活動のアイディアは2つに絞り、チーム内で2チームにさらに分かれて企画案をまとめていきました。
●大利根チーム
企画案① 巨大アート制作
詳細:多くの住民に参加いただくため、時間は長く開催し、それぞれ自分のタイミングでアート制作に参加してもらう。青空アートのようなイメージで開催する。小学生の層を狙うことで、40~50代の親世代の参加を見込むことができる。アートは公民館に展示してもらい、みんなで制作した物を飾ることで、自治会や公民館に対するプラスなイメージを作り、入り口作りを行う。
企画案② ハロウィンに関するイベント
詳細:お菓子や野菜の販売・配布を行い、子供世代や若者世代の参加を狙う。また、群馬の郷土料理である「おきりこみ」の料理体験も行う。若者に参加してもらうにはスイーツを用意したり、インスタ映えをするような仕組みを導入するなどの工夫が必要。
●新田チーム
企画案① まご喫茶
新田で実施されているピンシャン体操の後にお茶会を開催する。体操に参加した方やお母さん世代の参加を狙い、孫世代もつれて来てくれるようであればジュースを用意する。コーヒーやお茶たてを参加者とともに行い、来る人をお客さんにせずみんなで行う。お茶たてがもし失敗してもそれがまた良い体験になると考える。男性の参加もしてほしい。
企画案② 飲み会
夜間に飲み会を開催し、住民同士の交流の場を作る。若者に参加してもらうには思い出作りができることが魅力になるため、何かみんなで実施するものを用意したい。また、新田の若者が友達を誘ってきてくれるような仕組みも考えていきたい。飲み会と名付けると未成年の若者が参加しにくくなることは検討が必要。
企画案を考えた後、チームごとに発表をしていただきました。
巨大アート制作や、まご喫茶など、地域の方々が参加しているイメージが浮かぶようでなんだか企画案を聞いていた私もワクワクしました。受講生のみなさんもご自身の活動の振り返りをメンバーに共有しながらアイディアを出し合ったり、企画を生み出す中で新たな視点を持ったりと一人一人に地域づくりへ挑んでいく姿勢がみられてとても素敵だなと感じました!今後はソンリッサの萩原と千葉様からのフィードバックの内容の検討も含めて、チームミーティングを行い、自治会長や生活支援コーディネーターへの企画提案に向けて、さらに受講生のみなさんの企画をブラッシュアップしていただきたいと思います。