ソンリッサ2021年度事業実施報告
今年度は、主に、Tayory(タヨリー)という孤立・孤独状態にある高齢者への見守り・コーディネートサービス「Tayory」を主軸に、地域サロン事業、地域や企業向け研修事業、社会的孤立・孤独の予防などの啓蒙活動などを幅広く展開しました。Tayory事業は訪問回数80回、地域健康サロンは累計300名以上にサービスを実施させていただきました。社会的孤立に関するメディア掲載もTV2社新聞社7社に取材をいただきました。県内の関係機関との連携や、当法人の認知度も少しずつ向上していくことで、社会的孤立に関する問い合わせや、相談件数なども増えました。
高齢者向け見守り・コーディネートサービスTayory(タヨリー)
1 ご利用者様にサービスの提供
孤独感や寂しさを抱えている高齢者の自宅に、独自の研修を受けた若く気さくなコーディネーター(まごマネージャー)が定期的に伺います。会話や趣味などを通して、その人の想いを引き出し、日々の生きがいや社会資源へつなげます。関わり方は対面、電話、ビデオ通話のいずれかで対応しています。
2 ご契約者様にお便りレポートの報告
サービスの契約者であるご家族に対し、ご利用者様の心身の健康状態や日常生活の変化など定期的に知りたい項目を記載したお便りレポートをLINEやメールでお送りします。サービス利用料は主に利用者様である高齢者の子供世代から受け取ります。
<レポート報告内容>
・不安や心配事・担当者の気づき、最近の楽しみ
・最近の調子、食事や睡眠の状況、外出の頻度
結果 望まない孤立・孤独状態の高齢者が活き活きと笑顔で自分の役割を持ち、活動的な状態になることを目的に、孫のような世代の医療福祉の専門職と楽しいコミュニケーションを通し、高齢者の想いや課題を汲み取り、日々の生きがいや、地域とのつながりをつくる訪問事業を行い、年間80回以上の訪問を実施しました。Tayoryの利用者宅への訪問を通して、利用者、ご家族からのフィードバックをいただきながら、サービスのブラッシュアップを実施し、アンケートやヒアリング調査では高評価を得ることができました。利用者の方を地域サロンや趣味サークルに紹介し、地域との接点づくりも実施することができました。
≪Aさんのサービスご利用理由≫
・車の免許返納により、外出が減少し、生きがいがなくなってしまった。
・近隣との付き合いが皆無。家族は遠方にお住まいでサポートができない。
≪Aさんのサービスご利用後の変化≫
・笑顔で昔の思い出など色々なことを話してくれる。
・今まで諦めていたことを、まごマネージャーとしたいと話してくれる
(スマホでのメール、車椅子で外出、買い物、ビーズアクセサリーの再開)
・終活についてまごマネージャーに相談し、所有品の整理を開始。
・昔仲良かった方への連絡をまごマネージャーとしたいと話す。
地域健康サロン
事業内容:高齢者向けにスマホ教室、健康教室、ヨガ教室、栄養講座、骨盤講座、運動講座など多種多様な地域サロンを20回以上開催し、述べ300名上の方に実施しております。講師は社会福祉士、精神保健福祉士、管理栄養士、保健師、介護福祉士、作業療法士などの専門職が実施しました。
結果:引きこもりがちな高齢者の孤立予防・居場所を行う地域健康サロン事業が住民に周知され参加者数も増え、参加者全体のアンケートの満足度、リピート率も95%以上を超えました。参加者の90%以上に「人との繋がりを感じて嬉しかった」と回答いただきました。
以下の内容が主に、ソンリッサが実施した健康サロンになります。
・ウエルシア薬局株式会社と連携して、店舗内で健康サロンを実施。(認知症予防、栄養講座、体操教室)
・ソフトバンク株式会社との共催でスマホ教室を実施
・前橋市岩神地区社会福祉協議会の後援で地域サロンを実施(栄養講座、骨盤講座、ヨガ講座、健康講座、ワクチン手帳)
・渋川市社会福祉議会との共催で地域サロン実施(ヨガ、健康講座、スマホ講座、整体講座)
・前橋市の自治会に協力をして、ワクチン手帳サポートを実施
社会的孤立に関する講演活動、メディア掲載
孤立防止を目的として、社会福祉協議会、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所などに講演・呼びかけを実施しました。社会課題について啓蒙活動を行い、孤立防止を図るとともに、社会資源(保険制度、制度外、NPO、趣味サークルなど)のネットワーク化を行いました。ブログやSNSを使った情報発信も実施いたしました。
赤い羽根共同募金会、SVP東京、さわやか福祉財団からの助成を受けて実施させていただきました。