日本の一人暮らし高齢者のうち、4割は2、3日に1回以下、特に一人暮らし高齢者男性になると、6人に1人が月に2回以下しか会話をしていないという調査があります。
昨今の様々な状況により、高齢者は外出しづらく、籠りがちになり、社会との接点を持ちにくくなっています。
私たちが健康でより長く生きていくために最も重要なのは、「社会とのつながり」です。「社会とのつながり」が寿命へ与える影響力は、喫煙や過度の飲酒、運動不足や肥満よりも大きいと言われています。
また社会的孤立や孤独感は死亡率を高め、認知症にもなりやすくなるという研究もあります。
「社会とのつながり」や「生きがい」があるだけで、高齢者は健康寿命が伸び、要介護のリスク低下、認知症リスクの軽減になることもわかっています。
私たちは、ひとりひとりの想いを大切にし、その方の生きがいや役割に繋げ、その方にとっての「支え」や社会・人との「繋がり」となりたいと思っています。そうすることで、健康寿命を伸ばし、本人の想いを幸せに繋ぐお手伝いを行います。
VISION
ひとりで抱えずに、
優しいつながりがあふれる社会をつくる
MISSION
ひとりひとりの想いが
尊重される支えや繋がりになる
創業のストーリー
2011年4月
寂しそうな祖母を元気にしたい。
代表の萩原は祖父母にも大切に寛容に育ててもらい、祖父母のことが大好きでした。
高校生の頃、祖父が亡くなり、一人暮らしになっていた祖母が寂しさを抱えていることに、やるせなさを感じていました。
祖母が孤独感を抱えたのは、偶然の状況や環境によるものだと感じ、元気にしたいと思いました。
2016年4月
田舎町に移住し人間関係の希薄化・孤立化を体感
代表の萩原は21歳の頃に、総務省の制度を活用して高齢化率の高い田舎町に移住しました。地域の集まりやサロン、ボランティアグループなどに参加し、高齢者500 人以上と実際に会い、孫のようなに本音を聞きました。グランドゴルフに参加した際に「ここに来れなくると家にこもって弱っちゃうんだよ」と聞きました。コミュニケーションやつながりの大切さを痛感するとともに、在宅で様々な理由により、外出できずに孤立・孤独に陥っている方もたくさんいました。
2016年10月
シニア向けスマホサロン事業を開始
「シニア向けスマホサロン」を立ち上げ、高齢者120名ほどに教え9割以上がLINE などを使い、様々な地域活動に参加したり、日常風景を発信するまでになりました。
その後、ビデオ通話を活用して、アクティブシニアと孤独な高齢者を趣味や価値観などでマッチングするサービスなどを行いました。サービスの満足度は高かったものの多様な主体と連携して自持続的に運営することが難しく、代表の萩原はソーシャルスタートアップ2社で修行をしました。
2019年10月
福祉・地域関係者の方との勉強会を開始
2019年10月からソーシャルスタートアップで修行する傍ら、高齢者福祉の課題解決のための勉強会を開始しました。
実際に現場で感じているニーズや課題の共有、課題に対してどのような事業を展開していくべきか、当事者の切実なニーズなどを汲み取りました。思いを同じくするチームメンバーも続々と集まってきました。
2021年3月
「Tayory(タヨリー)を開始」
一人一人の想いが尊重される支えや繋がりをつくり続けます。
NPO法人ソンリッサは「ひとりで抱えずに優しいつながりが溢れる社会をつくる」をビジョンに掲げ、高齢者の孤立・孤独を解消することを目指しています。
私たちは、ひとりひとりの想いを大切にし、その方の生きがいや役割につなげ、その方にとっての「支え」や社会・人との「つながり」をつくり続けます。
代表メッセージ
ひとりで抱えずに優しいつながりを
今の私があるのは、たくさんの方のつながりや応援があったからです。私が挑戦をしている時に、応援や協力をしてくれた方、挫けそうになった時に支えや、励ましをくださった方がいたからこそ、今の私があります。
たくさんの方が興味や関心を持って、温かく見守り育ててくださったからこそ、自分の夢を一歩踏み出すことができました。
私はそんな温かくて優しいつながりをつくりたいです。
孤立したり、ちょっと辛くなってしまうことは誰にでもあると思います。そんな時に、興味や関心を持って頼れるつながりがあると、ほっとするし、幸せな気持ちになれると思います。
ひとりひとりのの背景やストーリー、想いを大切にしながら、
自分の幸せや役割に自然とつながる社会を目指して、仲間たちと一歩ずつ歩んでいきたいと思います。
今後ともNPO法人ソンリッサをどうぞよろしくお願い致します。
2021年4月1日 代表 萩原涼平